タマヨとモリノさんとワタシ
 
タマヨは屋上のガーデニングショップで働いている。
植物を育てるのがとてもうまい。

彼女が話しかけて手をかけると
ぐんぐんと茎が伸び、葉が輝き、
見事な花を咲かせる。
髪はいつもひとつに結わえ、化粧っけもあまりない。
優しく微笑む姿は大輪の花というよりは野の花のよう。
 
モリノさんはそこのお客だ。
最近、花を育て始めてタマヨにアドバイスをもらっては
少しずつ苗を増やしていっている。
モリノさんは男と女の間の人である。
精神的にはすっかり女性らしい。
外面はちょっといかついが、仕草は女性そのものだ。

ワタシもそのお店のお客だったのだが、
タマヨと言葉を交わすようになり、
(何せ小さな店なので、店にいるのはいつもタマヨなのだ)
そのうち、よく通ってくるモリノさんとも
話をするようになった。
 
植物を介して話をするうちに、
私たちはお互いの家族のことや日常生活のことなども話すようになった。
 
今日は3人でランチだった。
タマヨのお店が休みなので、3人で集まることになったのだ。
梅雨の生温かい雨の降る午後だった。
お店は空いていて、ゆっくり食後のコーヒーを飲みながら。
 
 
*夢のはなしです。
 
 植物がうまく育てられる人は憧れ。
 手をかけて手をかけすぎない。機微をきっと心得てる人。
 男と女の間の人は、「やさしい人、人の痛みがわかる人」のイメージ。
 そんなお友達が欲しい。

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