昨日は、約束どおり映画の日。
『カポーティ』を観る。
トルーマン・カポーティ。
『ティファニーで朝食を』の原作者程度にしかしらなくて。
映画の始まる前に劇場に流れる本物のカポーティの
テキスト・リーディングの声。
それがそのまま、カポーティ役の声と重なっていく。
神経質そうで、少し震えた甲高い声。
アカデミー主演男優賞をとったそう。
殺人事件の犯人と交流を通して、犯人と自分がアウトサイダーとしての幼少期を過ごしたことを重ね合わせて愛憎を深めていく。
はじめは援助を惜しまないが、
次第に作品の完成のためにその死刑を望むようになっていく。
どんどん追い詰められていく様子が、作家としての苦悩と欺瞞を物語る。
できるだけのことをした・・・と自分の良心をあざむく言葉を吐きながら、
親友のネルにはその欺瞞がすべてお見通しで、
その彼女の一言が観るものの言葉を代弁してるよう。
ちょっと痺れた。
『冷血』読んでみようかな。。。
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